Windows Server 2012では仮想化されたドメインコントローラー(DC)を複製して展開する事ができます。前提条件として、以下のとおりです。
・複製元となるDCはPDCエミュレータ(FSMO役割の一つ)役割を持ってはいけない
・複製元DCはClonable Domain Controllers グループのメンバーであること
・Hyper-VホストはWindows Server 2012であること
・DCはWindows Server 2012であること
複製、展開処理はPowershell 3.0で実現できます。
仮に、同一ホスト上で仮想DCがすでに2台(DC1、DC2)ある、DC1はPDCエミュレータの役割を持っている、DC2を複製してDC3を作成するとします
Powershellは下記のような感じです。
$srcDC = "dc2" $distDC = "dc3" $hypervHost = "hv01" #複製元のDCを"Cloneable Domain Controllers"のメンバーに追加する Get-ADComputer -Identity $srcDC | Foreach { Add-ADGroupMember -Identity "Cloneable Domain Controllers" -Members $_.samAccountName } #c:\tempフォルダにCustomDCCloneAllowList.xmlが作成される。解説① Invoke-Command -ComputerName $srcDC -ScriptBlock { Get-ADDCCloningExcludedApplicationList -GenerateXml -Path C:\temp -Force } #新しいDCの構成ファイルを作成する $dcConfig = "New-ADDCCloneConfigFile -Static -IPv4Address ""192.168.1.1"" ' -IPv4DNSResolver ""192.168.1.10"" -IPv4SubnetMask ""255.255.255.0"" ' -IPv4DefaultGateway ""192.168.1.253"" -ColneComputerName " + $distDC + ' " -SiteName ""Default-First-Site-Name""" Invoke-Command -ComputerName $srcDC -ScriptBlock { $dcConfig } #複製元のDCをシャットダウンする Stop-VM -Name $srcDC #複製元のDCをエクスポートする Get-VM -Name $srcDC | Foreach { Export-VM $_ -Path C:\VirtualMachines } #複製元のDCを起動する Start-VM -Name $srcDC #エクスポートした仮想マシンをインポートする #構成ファイルをGetする $config = (Get-Item "C:\VirtualMachines\$srcDC\Virtual Machines\*.xml").fullname #C:\VirtualMachinesフォルダに複製先DCを保存するフォルダを作成 New-Item -Path "C:\VirtualMachines" -Name $distDC -ItemType directory #インポートする Import-VM -Path $config -ComputerName $hypervHost -GenerateNewId -Copy -VhdDestinationPath "C:\VirtualMachines\$distDC" #仮想マシンの名前が複製元DCと同じなってしまうので、名前を変更する Get-VM -Name $srcDC | Where-Object {$_.State -eq "Off"} | Rename-VM -NewName $distDC #新しいDCを起動する Start-VM -Name $distDC |
解説①:#複製元のDCにインストールされたクローンできない可能性があるプログラムやサービスの一覧を取得します。クローンできるかどうか、ベンダーに確認する必要があります。できない場合は、事前にプログラムをアンインストールする必要があります。
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