Hyper-Vの仮想環境で多くの仮想マシンを動かしていたり、スナップショットをいっぱい取ったりしていませんか。そんなときによくネックになるのはハードディスクの容量ですね。仕方なく、スナップショットを削除したり、仮想ディスク(VHD)の最適化をしたりする必要があります。しかし、仮想ディスク(VHD)ファイルがいっぱいあって、1つずつ手で最適化するのが面倒です。Windows Server 2012になってPowershell 3.0で一括で簡単にVHDファイルを最適化することが可能です。
Powershell 3.0ではOptimize-VHDというコマンドがあります。以下の例では、C:\VMs下のすべての.vhd(.vhdx)ファイルを最適化することを実現します。
$vmsRoot = "C:\VMs" Get-ChildItem –File –Path $vmsRoot –Filter *.vhd* –Recurse | Optimize-VHD -Mode quick |
ここで最適化モード(Mode)について、ちょっと説明します。
モード | 詳細 |
Retrim | ブロックの整理のみを行う。 0バイトブロックのスキャン、未使用のブロックの回収はしない。 ディスクが読み取り専用でマウントされている場合のみ。 |
Full | 0バイトブロックのスキャン、未使用のブロックの回収を行う。 ディスクが読み取り専用でマウントされている場合のみ。 VHDファイルの既定モード |
Quick | 未使用のブロックの回収はするが、0バイトブロックのスキャンはしない。 ディスクが読み取り専用でマウントされている場合のみ。 VHDXファイルの既定モード |
Pretrimmed | Quickモードのように動作する。読み取り専用でマウントされる必要がない。 未使用のブロックの探索はQuickモードより遅い。 Windows 8または以降のOSに使われているVHDXファイル、あるいはVHDXがすでにコマンドのRetrimモードで最適化された場合に使う。 |
Prezeroed | Quickモードのように動作する。読み取り専用でマウントされる必要がない。 未使用のブロックの探索はQuickモードより遅い。 特定のツールでディスク上のFree spaceを0にした場合に使う。 |
Windows PowerShell実践システム管理ガイド (マイクロソフト公式解説書―マイクロソフトITプロフェッショナルシリーズ)
posted with amazlet at 12.12.22
目時 秀典 横田 秀之
日経BPソフトプレス
売り上げランキング: 217,690
日経BPソフトプレス
売り上げランキング: 217,690
この記事がお役にたちましたらシェアをお願いします:)
0 件のコメント:
コメントを投稿