Exchange 2010では回復可能なアイテムフォルダーはルートフォルダー(自分自身)以外に以下の4つのサブフォルダーがあります。
Deletions
Outlookの「削除済みアイテム」から削除されたアイテムがDeletionsに保存される。
Versions
訴訟ホールドまたは単一アイテム回復が有効な場合、削除されたアイテムの原本と変更されたコピーがVersionsに保存される。ユーザーにはこのサブフォルダーが見えない。
Purges
訴訟ホールドまたは単一アイテム回復が有効な場合、物理的に削除されたアイテムがPurgesサブフォルダーに保存される。ユーザーにはこのサブフォルダーが見えない。
Audits
監査ログが有効な場合、監査ログエンティティがAuditsに保存される。
上記4つのサブフォルダーをクリアしたとしても、Get-mailboxStatisticsで取得したTotalDeletedItemSizeやDeletedItemCountが0にならない状況が発生します。
一体どういうデータなのでしょうか。実体は予定表アイテムです。
MFCmapiというツールで見えます。(Outlookのキャッシュモードを外す必要がある)
2010では既定でCalendar Version Loggingという機能が有効になっています。これが有効になったことで、予定表アイテムが回復可能なアイテムフォルダーのルートフォルダーに保存されるようになります。この機能で予定表アイテムの復元ができるのですが、回復可能なアイテムフォルダーのサイズが膨大になる可能性もあります。実際にiOS6.1 予定表同期でExchange のトランザクションログが急激に増えるトラブルもこれによる問題だそうです。
対策としては、Calendar Version Loggingを無効にするか、定期的に回復可能なアイテムフォルダーをクリアするか、などが挙げられます。
無効にする場合
Set-Mailbox -Identity “testuser1” -CalendarVersionStoreDisabled:$True
削除する場合
Set-Mailbox -Identity “testiser1” -CalendarVersionStoreDisabled:$True
Search-Mailbox “testuser1” -SearchDumpsterOnly –DeleteContent
Start-ManagedFolderAssistant -Identity “testuser1”
参考情報
Exchange 2010 Recoverable Items folder TotalDeletedItemsSize issue!http://msexchangeguru.com/2013/03/29/totaldeleteditemssize/
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