Windows Server 2012 R2では既存機能の強化のほか、いくつか新機能も追加されました。日本語の正式な名前がわからないので、英語で書いておきます。
・Live migration compression
仮想マシンのディスクファイル(VHD/VHDXファイル)を圧縮することで、ライブマイグレーションの転送スピードをアップする。
・Live migration with RDMA
転送処理をハードウェアにオフロードし、Remote Direct Memory Access(RDMA)技術を利用することによって、10GBit以上のネットワーク接続で高パフォーマンスを実現できる。56GB/sまでの転送速度をサポートする。
・Shared VHDX files
クラスタ構築に、Fibre Channel, iSCSI, SMBの他、Shared VHDX filesも提供されています。Shared VHDX filesはファイルサーバークラスターやCluster Shared Volumes(CSV)に保存できます。
・Online resizing of VHDX
仮想マシンが実行中の状態でディスクファイルVHDXを拡張・縮小することができる。
・Hyper-V Replica
Windows Server 2012から導入されたHyper-V レプリカが強化されました。可変な(設定可能な)レプリケーション頻度(30Seconds ~15Minutes)をサポート。複数ノード、第三のレプリカサイトもサポートする。
・Hyper-V Recovery Manager
Windows Azureと統合して、複数サイトの間でリカバリを管理する
・Live Virtual Machine Cloning / Exporting
仮想マシンが起動している状態でクローニングやエクスポートができる。
・Linux ゲストOSへのサポート強化
1,Full dynamic memory support for Linux guests
Linux ゲストOSでの動的メモリをサポート。最小メモリ設定、Hyper-V スマートページング、メモリバルーニング、Runtime Configurationなど
2,Linux Integration Services(LIS)が標準で含まれている。手動でダウンロード/インストールは不要。
・Storage tiering
低いスペック、低コストのハードウェアを使うときに最大限にハードウェアの性能を引き出す。Storage tieringを使って、低コスト、大容量のspinning disksで使用頻度の低いデータを保存、一方、ハイスピードのディスク(SSDなど)で使用頻度の高いデータをストアする。
・Storage Quality of Service (QoS)
仮想マシンごとにストレージのIOPSを制限する
・Multi-tenant VPN gateway
2012R2に組み込まれている機能で、複数の外部組織とSite-to-Site VPNリンク上のシームレスな接続を提供する。また、物理ネットワークと仮想ネットワーク、エンタプライズデータセンターとホスティング組織、エンタプライズネットワークとWindows Azure、間の接続も実現できる。
・他に強化された機能
AD,VDI,NIC Teaming,などあります。
詳細はホワイトペーパーをご参照ください。
Windows_Server_2012_R2_Overview_White_Paper
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