2012年8月29日水曜日

Exchange Server 2013 Previewを体験してみた

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Exchange Server 2013 Previewをインストールできて、早速使ってみました。変更点や感想などを記載しておきます。

 

・Exchange 2007からのHUB役割がなくなり、Front End Transport Service、Hub Transport Service、Mailbox Transport Serviceが導入され、メール転送などの機能を実現しています。

Front End Transport ServiceはCASサーバー上に動作し、Hub Transport Service、Mailbox Transport ServiceはMBXサーバー上に動作するようになっている。

Front End Transport Service:Exchange 2013 プレビュー 組織のすべての送受信用の外部 SMTP トラフィックのステートレス プロキシとして機能します。

Hub Transport Service:以前のバージョンの Exchange のハブ トランスポート サーバーの役割と実質的に同じです。ハブ トランスポート サービスは、組織のすべての SMTP メールフローを処理し、メッセージを分類し、メッセージの内容を検査します。以前のバージョンの Exchange とは異なり、ハブ トランスポート サービスは、直接メールボックス データベースとの通信を行いません。この作業は、メールボックス トランスポート サービスによって処理されるようになりました。ハブ トランスポート サービスは、メールボックス トランスポート サービス、ハブ トランスポート サービス、フロントエンド トランスポート サービスの間でメッセージをルーティングします。

Mailbox Transport Service:このサービスはメールボックス トランスポート送信サービスとメールボックス トランスポート配信サービスの 2 つのサービスで構成されています。メールボックス トランスポート配信サービスは、ハブ トランスポート サービスから SMTP メッセージを受信し、Exchange リモート プロシージャ コール (RPC) を使用してメールボックス データベースに接続してメッセージを配信します。メールボックス トランスポート送信サービスは、RPC を使用してメールボックス データベースに接続してメッセージを取得し、そのメッセージを SMTP 経由でハブ トランスポート サービスに送信します。

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・Exchange Server 2013 PreviewではWindows 2008 R2以降のOSがサポートされます

・Outlook 2003をサポートしません。

・前のバージョンのExchange 管理コンソール(EMC)がなくなり、代わりにWebベースのExchange Administration Center(EAC)が追加されています。

ECPのURLから、接続できます。特徴はWebベースのシングルなインターフェイス、管理タスクを簡単に実行できる、マルチプラットフォームサポートなどが挙げられます。

EMCでのPowershell学習機能(ウィザードで操作する時にPowershellコマンドの表示のような機能)がなくなりました。管理シェルを勉強するには非常に便利な機能なので、Preview以降のバージョンで復活するといいですね。

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・メモリを6GB割り当てているのに、つねに95%が使われていて、かなりメモリを食っている感じ。

・OWAがこんな感じになりました。

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問題も幾つかありました。

▶インストール直後、EACにアクセスすると、

型’Microsoft.Exchange.Management.Security.AdfsFederationAuthModule’ を読み込めませんでした。

「英語の場合:Could not load type ‘Microsoft.Exchange.Management.Security.AdfsFederationAuthModule’」 というエラーメッセージが表示されます。

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解決策としては、Windows 機能「Windows Identity Foundation 3.5」をインストールする必要があります。インストールだけでいい、OS再起動する必要はありません。

完了したら、再度接続すると、以下の画面が出ます。

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▶ユーザーとパスワードを入力し、サインインをクリックしたら、”予期しないエラー”メッセージが表示されます。同時にイベントログにもエラーが出力されました。

”ファイルまたはアセンブリ 'Microsoft.IdentityModel, Version=3.5.0.0, Culture=neutral, PublicKeyToken=31bf3856ad364e35'、またはその依存関係の 1 つが読み込めませんでした。指定されたファイルが見つかりません” 

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解決方法

lodctr /rを実行して、パフォーマンスカウンターを再構築する。

iisresetでiisサービスを再起動する

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