Exchange Server 2013 Previewをインストールできて、早速使ってみました。変更点や感想などを記載しておきます。
・Exchange 2007からのHUB役割がなくなり、Front End Transport Service、Hub Transport Service、Mailbox Transport Serviceが導入され、メール転送などの機能を実現しています。
Front End Transport ServiceはCASサーバー上に動作し、Hub Transport Service、Mailbox Transport ServiceはMBXサーバー上に動作するようになっている。
Front End Transport Service:Exchange 2013 プレビュー 組織のすべての送受信用の外部 SMTP トラフィックのステートレス プロキシとして機能します。
Hub Transport Service:以前のバージョンの Exchange のハブ トランスポート サーバーの役割と実質的に同じです。ハブ トランスポート サービスは、組織のすべての SMTP メールフローを処理し、メッセージを分類し、メッセージの内容を検査します。以前のバージョンの Exchange とは異なり、ハブ トランスポート サービスは、直接メールボックス データベースとの通信を行いません。この作業は、メールボックス トランスポート サービスによって処理されるようになりました。ハブ トランスポート サービスは、メールボックス トランスポート サービス、ハブ トランスポート サービス、フロントエンド トランスポート サービスの間でメッセージをルーティングします。
Mailbox Transport Service:このサービスはメールボックス トランスポート送信サービスとメールボックス トランスポート配信サービスの 2 つのサービスで構成されています。メールボックス トランスポート配信サービスは、ハブ トランスポート サービスから SMTP メッセージを受信し、Exchange リモート プロシージャ コール (RPC) を使用してメールボックス データベースに接続してメッセージを配信します。メールボックス トランスポート送信サービスは、RPC を使用してメールボックス データベースに接続してメッセージを取得し、そのメッセージを SMTP 経由でハブ トランスポート サービスに送信します。
・Exchange Server 2013 PreviewではWindows 2008 R2以降のOSがサポートされます
・Outlook 2003をサポートしません。
・前のバージョンのExchange 管理コンソール(EMC)がなくなり、代わりにWebベースのExchange Administration Center(EAC)が追加されています。
ECPのURLから、接続できます。特徴はWebベースのシングルなインターフェイス、管理タスクを簡単に実行できる、マルチプラットフォームサポートなどが挙げられます。
EMCでのPowershell学習機能(ウィザードで操作する時にPowershellコマンドの表示のような機能)がなくなりました。管理シェルを勉強するには非常に便利な機能なので、Preview以降のバージョンで復活するといいですね。
・メモリを6GB割り当てているのに、つねに95%が使われていて、かなりメモリを食っている感じ。
・OWAがこんな感じになりました。
問題も幾つかありました。
▶インストール直後、EACにアクセスすると、
型’Microsoft.Exchange.Management.Security.AdfsFederationAuthModule’ を読み込めませんでした。
「英語の場合:Could not load type ‘Microsoft.Exchange.Management.Security.AdfsFederationAuthModule’」 というエラーメッセージが表示されます。
解決策としては、Windows 機能「Windows Identity Foundation 3.5」をインストールする必要があります。インストールだけでいい、OS再起動する必要はありません。
完了したら、再度接続すると、以下の画面が出ます。
▶ユーザーとパスワードを入力し、サインインをクリックしたら、”予期しないエラー”メッセージが表示されます。同時にイベントログにもエラーが出力されました。
”ファイルまたはアセンブリ 'Microsoft.IdentityModel, Version=3.5.0.0, Culture=neutral, PublicKeyToken=31bf3856ad364e35'、またはその依存関係の 1 つが読み込めませんでした。指定されたファイルが見つかりません”
解決方法
lodctr /rを実行して、パフォーマンスカウンターを再構築する。
iisresetでiisサービスを再起動する
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