2013年1月31日木曜日

dnscmdコマンドでDNS条件付きフォワーダーを作成、設定

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dnscmdコマンドでDNSの条件付きフォワーダーの作成と設定をメモしておきます。

DNS管理マネージャーで「条件付きフォワーダー」を右クリックし、「新しい条件付きフォワーダー」をクリックすると、以下のような設定画面が表示されます。
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GUIでDNSドメイン、マスターサーバーのIPアドレスなどの項目を指定しOKクリックすれば簡単に作成できます。

作成を自動化したい場合は、DNS管理コマンドdnscmdを使います。

例:下記のように設定する
DNSドメイン → test.local
マスターサーバーのIPアドレス → 8.8.8.8
このActive Directoryに条件付きフォルダーを保存し、次の方法でレプリケートする → このフォレストのすべてのDNSサーバー

dnscmd /zoneadd test.local /DsForwarder 8.8.8.8 /DP /forest

複数のDNSサーバーを指定する場合、カンマ区切りでIPアドレスを追加する
dnscmd /zoneadd test.local /DsForwarder 8.8.8.8,10.10.1.10 /DP /forest

「このActive Directoryに条件付きフォルダーを保存し、次の方法でレプリケートする」をチェックしない場合、/DPはいりません。
dnscmd /zoneadd test.local /DsForwarder 8.8.8.8

「このActive Directoryに条件付きフォワーダーを保存し、次の方法でレプリケートする」をチェックした場合、/DPオプションを指定します。3つの選択肢が、下記のようにオプションと対応しています。

このフォレストのすべてのDNSサーバー /forest
このドメインのすべてのDNSサーバー /domain
このドメインのすべてのドメインコントローラー(Windows 2000との互換性維持のため) /legacy

2013年1月28日月曜日

Outlook Web Appにログオン時の「言語・タイムゾーン」の画面を再度表示させる

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初めてOWAにアクセスしてログオンした時に、「言語・タイムゾーン」の設定画面が表示されます。保存したら、次からのログオンは表示されなくなります。例:Exchange 2013のOWAの画面
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再び表示させたい場合は、Set-Mailboxで対象となるメールボックスのLanguages属性の値をNULLに設定する必要があります。以下の様な感じです。
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2013年1月21日月曜日

Exchange Server 2013 パブリックフォルダーを作成

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パブリックフォルダはExchange 2013ではなくなっていません、再設計されました。

パブリックフォルダはパブリックフォルダメールボックスに保存されるようになりました。基本的にすべてのパブリックフォルダはパブリックフォルダメールボックスにマッピングする必要があります。パブリックフォルダメールボックスは普通のメールボックスのように管理できます。

この変更のメリットとしては、パブリックフォルダデータの複製、可用性はDAGで実現できる。デメリットは、DAGには複数レプリカが存在するが、アクティブできるのは1つしかない。

ここで作成手順をご紹介します。

1)https://<servername>/ecpでExchange 管理センター(EAC)にアクセスします。

2)左ペインの「パブリックフォルダー」をクリックし、右上の「パブリックフォルダーメールボックス」を選択します。

3)「+」をクリックし、「名前」に適当な名前を入力して、「保存」をクリックします。
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※組織単位、メールボックスデータベースなど、必要に応じて指定してください。
Powershellで確認する場合は、下記のコマンドを実行します。

[PS] C:\Windows\system32>Get-Mailbox -PublicFolder
Name                      Alias                ServerName       ProhibitSendQuota
----                      -----                ----------       -----------------
PFMBX01                   PFMBX01              ws201202         Unlimited

4)「パブリックフォルダー」を選択し、「+」をクリックして、パブリックフォルダーを追加します。
名前をパブリックフォルダー名を入力し、「保存」をクリックします。
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5)作成が終わったら、「サブフォルダーがある」、「メールが有効」などの情報を確認できます。
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6)メールを有効にするには、右の「有効にする」をクリックし有効に出来ます。有効にしたら、「いいえ」が「はい」に変わります。

7)サブフォルダーを追加したい場合は、パブリックフォルダーを選択した状態で「+」から簡単に追加できます。
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メールが有効なパブリックフォルダーを確認するには、Get-MailPublicFolderを使います。

[PS] C:\Windows\system32>Get-MailPublicFolder
Alias                Identity
-----                --------
pf01                 contoso.local/Microsoft Exchange System Objects/pf01
pf01-sub01           contoso.local/Microsoft Exchange System Objects/pf01-sub01

あるいは
[PS] C:\Windows\system32>Get-PublicFolder -Recurse
Name                                                        Parent Path
----                                                        -----------
IPM_SUBTREE
pf01                                                        \
pf01-sub01                                                  \pf01

8)ペンアイコンをクリックし、パブリックフォルダーのプロパティを確認でき、いろいろ設定もできます。
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9)Outlook 2013で確認します
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2013年1月18日金曜日

Exchange 2013 データベース可用性グループ(DAG)を構成

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Exchange Server 2013でDAGの構成手順を簡単にメモしておきます。

1)Exchange管理センター(EAC)にアクセスします。(http://<servername>/ecp)

2)左ペインの「サーバー」をクリックし、右上の「データベース可用性グループ」を選択します。

3)「+」新規作成をクリックします。
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4)「データベース可用性グループの新規作成」画面が表示されます。ここで以下の項目を設定し、「保存」をクリックします。
・データベース可用性グループ名:DAG01
・監視サーバー:w8o2013
・監視ディレクトリ:c:\witness
・データベース可用性グループのIPアドレス:10.10.3.58
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5)DAGにメンバーサーバーを追加します。

2013-01-18_14h56_08 
2013-01-18_15h31_43

6)以下のように、別のサーバーにデータベースコピーを複製する

Add-MailboxDatabaseCopy -Identity DB01 -MailboxServer ws201202 -ActivationPreference 2

7)場合によっては、複製を手動で開始する必要があります

Update-MailboxDatabaseCopy -Identity 'DB01\ws201202'

8)ここまでDAGの構成が完了です(DAG用のネットワークを除く)。「データベース」画面でデータベースのコピーがDAGメンバーサーバーにあることを確認できます。
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上の図の右下の「アクティブにする」をクリックすると、別サーバー上のDBコピーをアクティブすることができます。
ws201202上のDB01コピーをアクティブにするPowershellコマンドは以下です。

Move-ActiveMailboxDatabase -ActivateOnServer ws201202 -Identity DB01

 

もちろん、EMSでも構成できますが、ここで言及しません。2010のDAG構成をPowershellで行う記事があります。

Exchange Server 2010 Powershellで DAGを構成する

2013年1月16日水曜日

TMG 2010でExchange 2010 Outlook Anywhereを公開

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Exchange 2010 Outlook AnywhereをTMG 2010で公開する手順を引用します。

Publishing Exchange 2010 Outlook Anywhere with TMG 2010

※注意:ワイルドカード証明書を使用する場合は、Set-OutlookProviderでOutlookProviderの設定が必要です。

参考:When, if and how do you modify Outlook Providers?

Set-OutlookProvider EXPR –Server mail.contoso.com –CertPrincipalName msstd:*.contoso.com

TMG側の主な設定

公開先:ex01.contoso.local
パブリック名:autodiscover.contoso.com
                      mail.contoso.com

パス:     /rpc/*
              /oab/*
              /ews/*
              /autodiscover/*